Bio Community 鶴岡バイオコミュニティとは?

鶴岡バイオコミュニティでは、慶應義塾大学先端生命科学研究所をはじめとする研究教育機関、またそこから生まれたシーズをもとに設立された8社のバイオベンチャーが活動しています。このような取組みが評価され、2021年、最初の地域バイオコミュニティの1つとして内閣府から認定をうけました。研究機関と企業、そして地域を巻き込みながら、人々が健康でより良く生き続けるエコシステムの創造を鶴岡バイオコミュニティは目指しています。

革新的なビジネスモデルや製品、サービスを生み出すためには、研究機関、地域、地域外のプロフェッショナル、企業といった多領域の人々が一丸となって開発していくこと、すなわちオープンイノベーションの場が必要であると言われています。鶴岡バイオコミュニティは2021年、最初のバイオコミュニティの1つとして内閣府から認定をうけ、2023年3月時点では6つの地域バイオコミュニティと2つのグローバルバイオコミュニティが認定されています。鶴岡バイオコミュニティは政府とも連携しながら、優れたオープンイノベーションの土壌を活かして日本のバイオエコノミーの振興・創出をけん引していきます。

バイオコミュニティの図

鶴岡バイオコミュニティでは、慶應義塾大学先端生命科学研究所をはじめとする研究教育機関、またそこから生まれたシーズをもとに設立された8社のバイオベンチャーが活動しています。高機能バイオ素材の領域では微⽣物を⽤いたタンパク質素材の⽣産に取り組んでいるSpiber、ヘルスケア領域では便に含まれる「腸内細菌叢」の情報を解析し健康維持に役⽴てるメタジェン、AIとハイスループットスクリーニングによりバイオ医薬品を設計探索するMOLCURE、唾液でがんリスク診断を可能にするサリバテック等があります。さらに、ヘルスケアにとどまらず汎用性の高い代謝物分析の基盤技術を提供するヒューマン・メタボローム・テクノロジーズがあります。資源、ヘルスケア、医療・医薬品、地方活性化など、2050年には人口が9000万人になると言われる課題先進国・日本が抱える大きな問題を解決する可能性を秘めた企業が鶴岡バイオコミュニティには集まっているのです。

資源の創造は環境問題や世界平和の維持に、AIを活用した医薬品開発は難病解決の加速に、合成生物学による天然物の改変は抗生物質の枯渇に対して重要な役割を果たすでしょう。唾液でがん検査がどこでも行えれば、早期発見と治療につながります。メタボローム解析などの技術革新は、農業においても効率化による食料不足解消の可能性を持っています。バイオ研究によって繊維や食物からエネルギーや薬まで地産地消で作れる未来、つまり人々が健康でより良く生き続けるエコシステムの創造を鶴岡バイオコミュニティは目指しています。